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首・肩・腕・背中の症状
線維筋痛症
「線維筋痛症」は、原因不明の全身的慢性疼痛です。
線維筋痛症とは全身の耐え難い恒常的な疼痛(慢性的、持続的に休みなく続く広範囲の激しい疼痛)を主な症状として、全身の重度の疲労や種々の症状をともなう疾患です。症状は季節的変動、日中変動があり、全身移行性であります。
僅かな刺激(爪や髪への刺激、服のこすれ、音、光、温度・湿度の変化など)で激痛が走ることも特徴です。患者の90%以上が不眠症状をもち、痛みと疲労感、不眠により患者は日常生活が困難になります。
首から肩にかけての痛みやしびれ、上肢の痛みやしびれ、こわばり感、倦怠感、疲労感、睡眠障害、抑うつ、頭痛、過敏性腸炎、微熱、ドライアイなどが伴う事もあります。他覚的所見としては「特異的圧痛点」(ツボのようなもの)を押して診断しますが、 通常の検査では何も異常がないのも特徴です。周囲の理解を得ることが難しいため、患者は精神的に辛い状況に陥ることも少なくありません。検査で異常がないため、病院を転々とすることも珍しくありません。
線維筋痛症の症状
- 主な症状は、全身の筋肉と関節の疼痛と機能障害、全身倦怠感など。
- うつ状態、不眠、不安などの精神的異常や胃腸障害を伴う。
- 食欲不振、耳鳴りなどの不定愁訴を訴える。
食欲不振、耳鳴りなどの不定愁訴を訴える。
原因
精神的ストレスが誘因
線維筋痛症の鍼灸治療
線維筋痛症は精神的ストレスによって起こる筋肉の緊張を除去し、機能不全「気血」の巡りをよくすることにより強い鎮痛効果が得られます。鍼灸治療により、急速に全身痛や他の症状は軽減します。
- 頚背部の経筋病巣(圧痛硬結)に刺鍼
手足の大腸経筋上の経筋病巣に刺鍼。取穴としては大椎・肩井・後頸部の圧痛点・僧帽筋や棘上筋と棘下筋の硬結・背部の督脈や夾脊穴・膀胱経上の圧痛硬結部位など
- 肝鬱気滞(不安、うつ状態)に対して
精神安定のため百会・四神総・神門・期門・太衝など
- 消化器障害に対して
臍中四辺・足三里・公孫。吐き気などがあれば内関・肩井など
- 冷えがあれば、施灸(灸頭針)
腎兪・命門・大椎・三陰交など
東洋医学による治療
東洋医学からみた筋肉関節痛は「経筋病」であり、うつ状態などの精神異常「肝気鬱血」から筋肉組織の異常が起こる。全身倦怠感は経筋病の症状でもあり、また気虚が伴っていると考えられている。