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内臓の症状
心臓神経症
心疾患は発作の危険性を考慮して、まずは専門医の診察を受けることが必要です。
軽度の狭心症発作や慢性疾患に対しては、専門医の治療と併用することで症状の軽減や発作の予防等の効果をもたらします。WHOが鍼灸適応としているのは心臓神経症です。この病気は心臓に原因が見当たらないのに、胸痛や動悸など心臓に関係した症状があるのが特徴です。
傾向として神経質な人に起こりやすく、精神的不安やストレス、過労が引き金になることも少なくありません。主な症状は胸痛、動悸、めまい、易疲労感などですが、検査しても異常はまずみつかりません。精神的不安やストレスが心臓の働きを制御している自律神経を刺激して、動悸や不整脈を引き起こすと考えられています。
胸痛は一見、狭心症の症状と似ていますが、胸全体に及ぶ、締め付けるような痛みの狭心症とは違い、局所的で「チクチク」と表現されることが多いようです。
治療方針
まず疲労回復を目的とした全身治療になります。
心身一如という言葉があるように、東洋医学では心と身体は不可分で、互いに影響しあっていると考えます。
身体に対するケアは気持ちを落ち着かせ、リフレッシュさせるだけでなく、余分な不安を取り除く助けになるでしょう。体調が整うことで気持ちの余裕も出てきます。また、鍼灸には自律神経のバランスをとる作用もありますから、交感神経の緊張によって起こる動悸や頭痛、不眠など実際の症状にも有効です。
治療は頚肩の筋緊張があれば、まず天柱・風池のツボの症状を取り除きます。特に脊柱際のツボの肺兪・心兪は重要です。次に手足のツボ、特に前腕内側のツボの神門は見逃せません。また動悸、息切れに足の中指つけ根付近に小さなお灸をすえることもあります。